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インプラントのリスク

インプラントのリスク|【大宮歯科・矯正歯科】大宮駅の歯医者|土日祝も診療

インプラントのリスク

インプラントはメリットの多い治療ですが、他の治療と同じようにリスクも存在します。

術後の痛み・腫れ

インプラントは外科手術ですので、術後に痛みや腫れを少なからず伴います。この術後の痛みや腫れの程度はかなり個人差が大きく、ほとんど痛まない方もいれば1週間ほど腫れてしまう方もいます。 一般的には、骨の移植を伴わない手術であれば、埋まっている親知らずの抜歯よりも低侵襲で痛みが少ないことがほとんどです。骨の移植を伴うような手術になると、術後に痛みや腫れが強く出ることがありますが、これらの症状は時間とともに必ず落ち着いてきます。

保険適応外のため治療費が高額

インプラントは保険外治療になるため、治療費が高くなります。治療費は医院により違いがありますが、一般的には総額で1本35~50万円程度となっています。中には「格安インプラント 1本15万円~」という広告を目にすることもありますが、長持ちしなかったり、いざ治療を始めてみたら別途オペ代や仮歯代、被せ物代やオプション費用がかかり、最終的には40万円を超すようなケースも珍しくありません。

当院では、わかりやすい明瞭会計を設定しています。

「インプラント体」+「被せ物」+「必要な場合はオプション」=インプラント治療の総額

診察代、オペ代、型取り代、消毒・薬代などは、全て上記に含まれています。

解剖学的リスク

インプラント手術をする際に、気をつけなくてはいけない神経や血管があります。以下が特に重要なものです。

下歯槽神経

下顎骨の中にあり、主に顎や頬・口唇の感覚を司る神経

オトガイ孔

下顎小臼歯の歯根先端付近にある下歯槽神経の出口

舌動脈

下顎の内側(舌側)に走る大きな動脈

上顎洞

目の下にある空洞で副鼻腔のうちの1つ

後上歯槽枝

上顎にあり、上顎、側頭部、頬部、鼻腔の知覚を司る神経

例えばインプラント体の長さを見誤って深く埋入してしまい下歯槽神経を傷つけると、神経麻痺が起こります。下歯槽神経麻痺が起きると、顎や唇に常に麻酔が効いているようなしびれが残ってしまいます。 しかし下歯槽神経の位置は術前の3D-CTで確認することができます。確実な診査を行えば神経損傷は起こりません。また、下歯槽神経から2~3mm以上離れた位置にインプラント体を埋入すれば、しびれなどの症状が起こることはほとんどありません。

もちろん下歯槽神経に限らず、術前に3D-CT撮影をしてこれら解剖学的に重要な神経や血管の位置を細かく把握することで、安全に手術が行えます。精密な診査の結果、神経や血管にインプラント体が近接しそうな場合には、無理にインプラント手術を進めるべきではありません。 一方で、骨の厚みが薄い場合や上顎洞が近い場合は、GBR法上顎洞底挙上術(ソケットリフト)を併用することによって、骨の厚さを回復できることがあります。

インプラントを入れたが噛みにくい、違和感が出る可能性がある

インプラントは入れ歯と違い、つけ外しをする必要がないので装着時の違和感はかなり少ないです。またインプラントは顎の骨に固定されていますので、自分の歯と近い感覚で食べることができます。ただし天然歯は歯と骨の間にある歯根膜というクッションの繊維で咬合圧(噛み合わせた時にかかる力)を感知しますが、インプラントには歯根膜がないため、噛んだ感覚の違いを感じる方もいます。そのためインプラントを入れた直後は、噛んでいる感覚が弱く違和感が出ることがありますが、長期的に使用していくうちにほとんどの方が違和感なく食事ができるようになります。

自分の歯と同様にメンテナンスが必要

インプラント治療に限った話ではありませんが、メンテナンスや日々の歯ブラシは長期的な安定のために重要です。 インプラントは人工物なので虫歯にはなりませんが歯周病にはなりますので、他の歯と同じようにメンテナンスや日々の歯ブラシが必要です。(インプラントが自分の歯に比べて歯周病が進行しやすいというわけではありません。) インプラントは天然の歯と少し形態が異なるため、一部においては歯間ブラシや糸ようじなどを使用する必要がありますが、入れ歯などに比べると清掃は楽かと思います。

高齢だとインプラントができない?

「何歳までインプラントできますか?」これはよく頂く質問の1つですが、インプラントはいくつになっても可能です。全身的な疾患がなく、健康状態が良好で顎の骨がしっかりしていれば、年齢にかかわらずインプラント治療は可能です。

逆に、未成年者にはインプラント治療は行えません。顎の骨の成長が完了する20歳前後まで待ちましょう。

ごく稀に骨とインプラント体が結合しない

1~2%の確率で、全身状態などに問題がなくても埋入した骨とインプラント体が結合しないことがあります。この場合は、新しいインプラント体を再度埋入することで治療が可能です。再治療の費用が追加でかかることはありません。