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精度の高いガイデッドサージェリー

精度の高いガイデッドサージェリー|【大宮歯科・矯正歯科】大宮駅の歯医者|土日祝も診療

ガイドとは

ガイドとは、撮影した3D-CTをシミュレーションソフトで解析し、被せ物をきれいに作ることができるように、なおかつ顎の中にある重要な神経や血管を避けた安全な位置、角度にインプラント体を埋入できるように設計された手術用マウスピースです。

このガイドを用いて行う手術をガイデットサージェリーと言います。

ガイドはコンピュータにより精密に設計され、誤差1mm以内と非常に精度が高く手術時の正確さを上げることができます。ガイドを使用しインプラント体を正確な位置に埋入することで、埋入角度不良によるインプラントの早期喪失や、下歯槽神経の損傷、上顎洞への穿孔などの重篤な事故を防ぐことができます。また、前歯などの審美領域では被せ物をきれいに作る上でも活躍します。

ガイデッドサージェリーの流れ

1、型取り・3D-CT検査

口腔内スキャナー、或いは従来の粘土のような材料にて歯型を取ります。また、顎の骨の状態や、神経、血管の位置を細かく確認するために3D-CTを撮影します。

2、治療計画の立案

歯型と3D-CTデータの重ね合わせ(マッチング)を行い、骨の厚みや神経、血管までの距離を測った上で、埋入するインプラント体の種類や位置、角度をコンピューター上でシュミレーションします。当院では複数の歯科医師とインプラント専門の歯科技工士とともに、最終的な被せ物の位置や形態を予想した上で手術計画を立てています。

3、ガイドの作成

シュミレーションに基づき、3Dプリンターによってガイドが製作されます。

4、ガイドを用いてインプラント体埋入

ガイドに沿ってインプラント体を埋入します。

 

ガイデッドサージェリーのメリット

インプラント体を正確な位置に埋入できる

ガイドを用いない(フリーハンド)での埋入は、狙った位置、角度から多少のズレが生じることは珍しくありません。ガイデッドサージェリーではガイドに沿ってドリルを進めるので正確な位置にインプラント体を埋入することができます。

例えるならば、フリーハンドのインプラント手術は車の運転のようなものです。慣れたドライバーが運転すれば車でも道路をはみ出すことはありませんが、初心者や予期せぬアクシデントが起きると経験者でも事故を起こすことがあります。

一方でガイデットサージェリーは電車の運転に例えられます。電車がレールの上を走ることと同じように、ガイデットサージェリーは決められたチューブの中を沿ってドリルしていくため、安全な手術が可能です。

手術時間が短い

精巧に作られたガイドに沿ってインプラント体を埋入するので、通常のインプラント手術に比べ手術時間を短縮することが可能です。手術時間が短く済むことで、身体的な負担や治療に対する恐怖心や不安感などの精神的な負担を軽減することができます。

ガイデッドサージェリーのデメリット

ガイド製作の費用がかかる

ガイドを製作するには、技工費用やインプラントの位置を決めるシュミレーションソフトのライセンスフィーなどがかかります。当院では埋入本数が1本まで55,000円、以降1本追加ごとに11,000円の製作費がかかります。

手術時に口を大きく開ける必要がある

ガイドはやや厚みのあるマウスピースでこれを装着しながらの手術となりますので、通常の手術よりも大きく口を開ける必要があります。とはいえ、ガイドサージェリーでは手術時間が比較的短くなるので、負担はそれほど大きくありません。

ガイデッドサージェリーが推奨されるケース

多くの場合ではガイドを用いずにインプラント手術を行いますが、必要に応じてガイドを用いることがあります。

前歯などの審美領域

インプラント体の埋入角度や深さによって、被せ物の形態は左右されます。特に前歯のようによく見える部位では、きれいに仕上げるためにガイドを用います。

骨が薄い場合

顎の骨の厚みは個体差がかなり大きいです。一般的には奥歯の方が厚みがあり、前歯は薄い構造をしています。さらに生まれ持った骨格的な要素や、歯を失ってからどれくらい時間が経っているかなど、様々な要素により骨の状態は人それぞれです。その中で骨が比較的薄い部位や解剖学的リスクが高い部位にインプラント体を埋入する際には、角度や深さが重要になりますのでガイドを用います。

インプラント体を複数本埋入する場合

複数本埋入したインプラント体に対して被せ物を繋げて治療する場合、インプラント同士の角度がある程度揃っている必要があります。角度の精度を上げるために、ガイドを用います。

ガイデットサージェリーは精度が高いものですが、全ての症例においてガイデットサージェリーを併用する必要はないと考えています。通常のインプラント手術においては、ある程度の経験がある術者であればガイドと変わらないレベルのインプラント手術が可能です。ただし、上記のような症例ではインプラント体の埋入位置が重要になるため、ガイドを使用しています。