インプラントのメーカー・種類
インプラントのメーカー・種類
インプラントは世界各国100を超えるメーカーがあり、日本国内だけでも30以上のメーカーが存在します。それぞれインプラントの表面性状や形態、構造や価格帯が異なります。最近では一部の安価なインプラントを使用し「格安インプラント」とうたった広告も目にします。しかしインプラントは体の中に埋め込み自分の一部として使用するものなので、できるだけ安心・安全なものを選択したいと考えております。
当院では、世界シェアNo.1であるストローマン社のインプラントを採用しています。
ストローマン社は世界的なインプラント学術団体ITIと提携し、最新のインプラント開発を行なっており、インプラント歯科、修復歯科および口腔組織再生におけるグローバルリーダーとして世界中の歯科医師から信頼を得ています。ストローマン製品の高い品質と信頼性は、長期の治療成績によって裏付けられています。
インプラント体には材質、太さ・長さ、表面性状など様々な種類の違いがあります。それぞれの患者様の顎の状態や噛み合わせなどによって、適切なインプラントを選択することが長期的な成功に繋がります。
インプラント体はチタンからできています。インプラント体は周囲の骨と強く結合します。チタンは金属アレルギーが最も起きにくい金属で生体との親和性に優れるため、骨折後のプレート固定や人工関節、心臓のペースメーカーの表面などにも用いられています。身体の中で長期的に使用できる優れた素材です。(近年では、金属不使用のジルコニア製インプラントも開発されつつあります。)
被せ物はチタン製の金属タイプのものから、金属を一切使用しないセラミックやジルコニアなどがあり、部位や噛み合わせの状態により適した素材が異なります。
インプラント体の大きさには、太さ約3~5mm、長さ6~18mmと種類があります。これらの組み合わせから、顎の骨の状態によって適切なサイズのインプラントを選択します。
太さに関しては、骨幅と部位によって選択基準が異なります。 長さに関しては、数多くの研究データから8mm以上のインプラント体であれば長期的予後に有意差がないと考えられています。必要以上に長いインプラント体を入れると解剖学的なリスク(出血や神経損傷など)が上がります。 一般的には長さ8~10mm、直径4mm程度のインプラント体を使用することが多いです。
インプラント体の表面には、骨と結合するために様々な処理が施されおり、細かい凹凸具合や化学的性質、荷電などに違いがあります。またインプラント体のネジの溝部分には深さや幅などにそれぞれ細かな違いがあり、インプラントの成功率に影響を与えると考えられています。このような表面の構造・性状の違いによって、骨とインプラントの結合率や結合するまでの時間が変わるため、大学や研究機関、メーカーが日々開発に取り組んでいます。