歯の抜きっぱなしはダメ?
- 2022年7月31日
- 歯科全般
基本的には放っておくと悪いことばかりです。
<残っている歯に大きな負担がかかる>
例えば右側の奥歯が無くなってしまったとします。この場合、左の方が咬みやすくなるので左側の奥歯は今までよりも酷使される状況となります。例え歯をよく磨いていたとしても、左の歯は負荷の蓄積から弱ったり痛みやすくなってしまいます。
<奥歯が前方に倒れてくる>
歯は奥歯から前歯の方向に常に傾斜する力を持っています。中間の歯を失った場合、そこよりも奥の歯は失ったスペースに倒れてきてしまい、咬みあわせが崩れてより大きな問題となります。
<咬み合う歯(対向する歯)が伸びてくる>
例えば上の歯が1本失われた場合、対向する下の歯は上の歯茎の方向にスルスルと伸びてきます。咬み合う歯が無くなってしまうと、位置を探すように歯が挺出してくるのです。
伸びた歯は隣の歯との調和が取れなくなって咬み合わせが崩れ、揺れも伴います。
<いざ治療しようとしても歯が入れられない>
上記のように周囲の歯の位置がずれてしまうと、時間が経ってから治療しようとしてもそもそも歯を入れるスペースが不足してしまっていることも珍しくありません。
この場合、スペースを確保するために残っている歯を削ったり、最悪の場合にはさらに抜歯をしなければいけないこともあります。
厳密には全ての状況において歯を補う必要はないのですが、抜いた後には何らかの治療を考えることが一般的です。